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宇宙の話をしよう (中編)
<< この話は科学的根拠が全く無い
あくまでも空想・妄想の域を出ない話
であることを前提としています >>
みなさんご存知「ビッグバン」説。
宇宙の誕生と、宇宙の膨張を仮説したものだ。
この説がもし事実だとするならば、
「宇宙の外」があるはず、という事になる。
実にもやもやする。
宇宙とは物体ではなく、空間だ。
はたして空間の外にも空間があるのであろうか?
うまく例えられないけれども、違和感を感じる。
「ビッグバン」とは三次元空間の誕生であるならば、
その外には三次元空間とは別のものが
存在しているのではないだろうか…?と、
なんだかそっちの方がしっくりくる。
では、その別のものとは一体なんなんであろうか?
異次元なものではありそうだが、もっとイメージとしてでも
近づけないだろうか?
・・・・・・・・・
宇宙の事以外にも不可解な事に興味があった。
オカルトやら心霊などなど。
それに関するテレビ番組は子供の頃から
欠かさず観ていた気がする。
だからなのかもしれないが、その存在の是非には
かなり真剣に考えていた。
「有る、のであれば心霊の正体って、なんだろう?」
その事についても、長い年月をかけて考えていた。
自分には霊感など全然無いのだが、そんな自分にも
「ああ、こういう事って本当にあるんだな」と思うような
出来事も体験して、もはや存在の是非の段階では
なくなっていた。
時代が変わっていた。
テレビでは心霊を取り扱う番組はめっきり減った一方で
YouTubeが盛んになり、心霊をあつかうチャンネルが
めちゃくちゃ増えてきていた。
胡散臭いものがかなり多いが、「本当の事を言っている」
のかもしれないな、と感じる配信者もいた。
そういう動画の中で「生霊」という言葉が頻繁に
出始めていた。
「生霊」とは「強すぎる念」が具現化したもの、
のようなのだが、これが実にしっくり感じた。
人間の「思い」と「考え」は別なのだな、という事。
「考え」のシステムというのは脳科学的にシナプスが
どうこうと理論付けできそうな感じがするのだけれども、
では「思い」の正体とは?
言葉を変えると「意識」
「意識が無くなる」「意識が戻る」という感じで使われるが
ではその「意識」の実態、そのものを証明できるものとは
あるのであろうか?
「意識」とは肉体とは別のものなのではないのか?
と考えてみると、この「意識」というものが
いわゆる「心霊」と言われるものなのではないだろうか、
と考えるようになってきていた。
「意識」が肉体に宿る。
肉体から「意識」が離れる。
「意識」はどこからやってきて、どこへ向かうのだろう…?
そんな考えに向かった時、それまで記憶の引き出しに
詰め込んでいたものが、あれやこれやと繋がり始めた。
「ああ、そうか。そうなのかもしれないな」
イメージだけなんだけど、なにやら近づけたような気がした。
<<< 次章へ続く >>>
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