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その絵は一見すると、
ただの落書きのようにしか見えない。
クレヨンでぐるぐるぐるう〜っと、
ざきざきざきい〜っと
ついっついっ、ぐにゃぐにゃ〜っと、
ただ描きなぐったかのようにしか見えない。

 
昨年、一昨年といきそびれていた
「つながるひろがるアート展」を今年こそは
また全会場、全作品観てまわろっかなー、
なんて思っていたわけ。
今年のアート展は、11月7日から25日まで。
14会場で行われることになってるんだけど、
もうね、早速初日の7日から突撃ですよ。(笑)

午前中は、翌日の稲刈りのための前準備。
午後からまわり始めたんだけれども、
いきなりだよ。
いきなり、最初に訪れた「マ・メゾン光星」
っていう施設に「その絵」があったんだ。

担当されている方が丁寧に応対してくれてさ、
こういう方が描いた絵です、みたいに
説明までしてくれたんだ。
で、「その絵」の説明をし始めてくれた。

「この絵は生まれつき全盲の方が
描いた絵です。
食べ物を食べた時の、味とか食感を表現した
ものだそうです。」

…衝撃的だった。
その説明を聞いた瞬間に、「え…?」って思って、
「ええええええっ」って
身震いするような衝撃だったんだ。
普段さ、お弁当を作る仕事をやってて
「味」とか「食感」だとかに
携わっているからなのかなぁ…?
だからよけいにそんな事がインパクトに
なったのかな?
インパクトになりやすかった…のかもしれない。

だってさ、すげぇ事だと思わない?
スイカ。
スイカのさ、味とか食感をそのまま
絵にしてみる、ってことをさ、
想像してみてよ。
わからないでしょ?
わからないよ。どう描けばいいんだよ。
恥ずかしながらオレも以前は絵を描く事を
仕事にしてたんだけどさ、わからないよ。
わからないっつーか、描こうとする時に
どうしたって邪心…っつーか、色々と入って
しまうわけよ。思惑だとか、見栄だとか…。
「どう描く?」とか、
「こう描いたら人にはこう思われる?」とか。
…でも、その人はさ、表現してるんだよ。
そのまんまを。

色はね、そばでサポートしている方が
教えてくれたものらしいんだけど、
スイカは赤。赤いクレヨンで、
ぐりん、ぐりん、ぐりんって。
口の中に広がるみずみずしくて
ほんのりとする甘さを表しているんだろう。
黒いぐるぐるっとしたものはタネ。
表現としてはかなり大きく描いてある。
そうか、スイカのタネって、口の中では
異物に思えるほどの存在感だものね。
なるほど、なるほど。

梨。さつまいも。イチゴ。さくらんぼ。
全部表現しちゃってるよ。
適切かどうかなんて関係ない。
正解かどうかなんてことも関係ない。
ただ、その人が、感じたそのままを
ダイレクトに紙の上に描いているわけ。
それだけのこと。
その純粋性!
その事なわけよ。

あー、だめだ…。
どうしてもその感動を伝えきれない…。

ホントに思う。
機会があれば、そういう方たちの表現に
触れてほしい。
那須近辺にお住まいの方には
是非にも「つながるひろがるアート展」に
足をはこぶ時間を作ってもらいたいわけです。

ちなみに、このイベントは
スタンプラリーにもなっててさ、6会場以上の
スタンプを集めると先着30名様に
ポストカードセットがもらえるんだ。
ポストカードをいただきに
「ギャラリーバーン」まで行った時に
教えてもらってびっくりしたんだけど、
オレ今年の最初の一人目だって。(笑)

そのギャラリーバーンで22日に行われる
ライブで歌う助川さんは、
実は共に田んぼで活動しているメンバーでも
あったりするのです。


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