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もしも、ここを読まれている方が不運にも
オレと同じような車の全損被害者となった時に
何かの参考になればと思い、
この事を記しておくことにしたわけです。
参考に、というか、覚悟しておきましょうという
話になります。
全損被害者は、保険会社同士で進めてもらう示談交渉で、
賠償保険の金額決定の段階で、
「もめる」そうです。
事実、オレも「大体、これくらいの金額が想定されます」
という話を聞いて、
「ええ??そんな理不尽なことってありますか?」と
自分の担当をしている方を責めるようなことを
うっかり言い放ってしまったんですよ。
その原因は、被害者にとっては「完全な欠陥」と
言っていいような法律にあります。
その法律では「被害」を失われた物の価値を基準にして
賠償を決める、ということになっているようです。
具体例をあげます。
車の価値は時価として判断されます。
レッドブックなるものを基本として、走行距離なども
ふまえ、「この車の価値は○○万円」という感じで
判定するようです。
ま、中古車業者の買い取り価格判断に近いんじゃ
ないでしょうか。
このレッドブックには製造が5〜6年前分までの
車しか掲載されていないそうです。
それ以前に製造された車は、新車として発売された
時の価格の10%、として判定されます。
オレの車はこれに該当します。
そこで「約10万円」とアジャスターなる人に判断され、
責任割合からして
「賠償保険額は8〜9万円となる見込み」と
言われたわけです。
おかしな話だと思いませんか?
これが賠償?これが弁償?
まったくお門違いにもほどがある。
オレが受けたもらい事故は
100%相手方に過失があります。
この事故がなければ払わずに済んだ出費なのに
払うことになってしまった。
これこそが「被害」なわけですよ。
同タイプの車を買い直すとして、その出費に対して
賠償されるのが当然ではないのか?
法律での判定は、あくまでも車体価格であって
購入する際にかかる諸経費までは入っていない。
どこでもおおよそ10万円ほどはかかるわけですよ。
本来ならば「払わなくてもよかったはず」だった
この10万円も被害なわけじゃないですか?
ぶっ壊されたミラジーノと同タイプの平均販売価格は、
しっかり計算したわけじゃないけど
20万前後のようなんですよ。
これに諸経費をプラスすれば約30万円の出費と
なるわけなんですよ。
この30万の8割なり9割なりを、加害者側が負担する
ことこそが、賠償になるのではないでしょうか?
どうすか?おかしな事、言ってますか?
オレの車は修理するとなると60万円ほどかかるそうです。
この修理費が時価額を上回ると、法律では「全損」と
判定され、たとえ被害者が「思い入れのある車だから
修理する」としたところで、
支払われる金額は「全損なので」と上記のルールに
基づいた金額しか払われず、
差額は自己負担になるようです。
これもおかしな話だ。
被害者無視も甚だしい。
大体がだ、なぜ、被害者が車を買い直す時に
多くの金額を負担しなければならないのか?
車両保険がおりるといっても、それは本来自分の
掛け金であって、
しかも車両保険を使用すると、まるで事故原因者でも
あるかのように、3等級下げられて次回からの
保険料も多く支払うことになるでありますよ。
おかしな話だ。理不尽だらけだ。
このような事がありまして、全損事故はもめるのです。
まぁ、被害者を担当する保険会社の方も気の毒だよね。
「きっと納得はしてもらえない。またもめる。」って、
わかってて担当するんだからさ。
しかし問題は、なぜこんな欠陥といえるような
法律が全然手直しされずに、放置されているのか?
なぜこの法律は弱い立場の者を助けてはくれないのか?
ここ、つくづく思いましたね。
法律は、加害者を罰することがあっても
被害者をリカバリーはしてくれないね。
ちなみに加えておくと、この事故の加害者は
なんにも罰せられないんだけどね。
この事故の数日前にも事故を起こしていて、代車として
レンタカーに乗っていたらしいのね。
で、なぜかそのレンタカー会社の保険を使うという
実に不可解なことになったらしくてね。
まぁ、どんな事情なのか、大体察することはできるんだけど
それを述べてしまうと、この加害者が誰なのか、
簡単に特定できてしまうんであえて伏せますけどね。
このドライバーの罰といえば、免許不携帯でもあったらしく
その罰金3000円程度ってわけ。
あきらかな一時停止違反なんだけど、現行犯ではないから
警察としてはそれのキップはきれないんだね。
まー、これに限らずそういう理不尽な法律って
実はたくさんあるのかもしれないよ。
誰のため?
誰かのためにそのままにしてるんだろうな。
誰かにとって、その方が都合いいんだろうね。
理不尽なもらい事故を喰らってしまう可能性は
ゼロにはできないですよ。
それは経験してよくわかった。
あんなのかわしきれないよ。
道交法をまるっきり無視してくるルール無用な
やつはどうしようもない。
で、そういうやつは、確実に、いる。
気を付けようといっても、気を付けきれない。
だから、全損事故の先にはこういう事がある
ということを心に留めといてください。
また加害者にならないよう
是非、安全運転をこころがけていきましょう。
というわけでね、先月の月記でも記した
「厄落とし」を完成させる為に、
こんな理不尽をも飲み込んでやることにしましたよ。
飲み込まなきゃ、なにやら忌まわしきものへの
決着がつかないような気がしたんでね。
長年乗っていたバイクも無くなった。
車も変わった。仕事も変わった。
決着つけて、心機一転していこう!という所存です。
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