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暴力は、どこにでも存在する。
振り上げた拳だけが暴力とは限らない。
その人にそんなつもりは無くても、
受け取る人の状況次第では
ささいなことが暴力になり得るのだ。

何かに没頭していて、その時間周りの音が
聞こえなくなっていた時って、ないだろうか?
厳密に言うと、ふっとその集中が途切れ、
誰かに話しかけられている声が聞こえてきて
やっと「あ、今、何も聞こえてなかった」と
気付く、というような。

言いようによっては、なんだか職人気質的な
周りの雑音を遮断するほど極限にまで高められた集中力、
みたいに感じるかもしれないけどさ、
オレに限っていえばそんなカッコいいものじゃあないんだ。
余裕がなくて、もういっぱいいっぱいの中で
「でも、これはちゃんとやらなきゃ」とかって
懸命にと思っていたら
無意識にそんな感じになっているという
いってみれば、やや病的ともいえる悲しい症状なのだ。

でも、そういう時に耳の奥にフェードインしてくる
周りの声ってのはさ、
「聞いてる?」とかね。
「返事ぐらいしようよ」みたいなもので。
「ああ、すんません」ってこっちが謝らなきゃならない
自分の意に反した状況ができあがっているわけさ。
一方的にね。
いや、わかってる。
その声が意地悪な心から発せられたものではないこと
ぐらいは、わかってる。
でも、そんなジャブを喰らい続けているうちに
「オレってそんなに、そんなに悪いか?」って、
まいっちゃうわけです。

もしも、
あなたの身近にこんな感じの人がいるのだとしたら、
どうか勘違いしないでやってほしい。
悪気があって無視しているわけじゃないんです。
聞こえないふりをしているわけじゃないんです。
本当に本当に、聞こえていないんです。

なんでそんなに余裕が無いのかって、
余裕がある人にはわからないだろうけど、
人にはそれぞれの能力キャパってのがあってさ、
それを越えた環境の中で、それでも
「なんとかしよう」と四苦八苦する状況ならばさ
そりゃあ余裕なんて無くなるわけですよ。
自分の意図しない形でそういう環境が
突然発生することって、
実際誰にだって有り得ることでしょう?

でね、ぼーっとしてる時は違うのかもしれないけど
おおむね何かに没頭している人はその時、
「良かれ」と思ってやっているんだ。「良かれ」と。
きっと、おおむねそうだと思うよ。

だからさ、許してやってほしいなぁ。
そういう人のことをもう少し理解してやれる
世の中であってほしいなぁ。
どこにでも存在する暴力が、少しでも減れば
いいな、って思うよ。
特にオレのことは許してやればいいと思うよ。
はい、ここ。ここが重要ね。


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