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新しい仕事場に就いて一ヶ月が経ちましたよ。
最初の一週間は、えらいこと長く感じたけど、
一ヶ月はなんか早かった。

で、人にその勤め先の事を話すと大体誤解されちゃうのね。
「工房いちかわ」っつー名前のトコなんでつい
「木工工房で働き始めまして…」って言っちゃうわけ。
すると大体の人がなんか「アート感のある木工を…」とかって
イメージするようなんだけど、
全然そんなんじゃないわけよ。

「工房」って言うから誤解されちゃうんだな。
ほらぁ。今、「工房」って言葉を調べてみましたよ。
「美術家や工芸家などの仕事場。アトリエ」
だって。
違うもん。全然違うんだよう。

作ってる物は、傘の柄とかね。
杖とかさ、ピッケルとか。「登山記念」みたいなやつ。
あと、どっかのおみやげ屋さんで木製の刀って見たこと
ないかな?あんなんも作ってるらしい。
それから道の駅なんかで販売してる鳥の鳴き声っぽい
音が出る笛、だとか。
箸だとか、箸置きだとか、コースターだとか。

だから「工房」とは違う感じ。
工房っつーよりも…「コウバ」かな。
「工場」って漢字にしちゃうと普通「コウジョウ」って
読むから、それはまた違うんだよね。
そんな大それた仕事場でもないのよ。
「木工のコウバ勤め」だね。
従業員10名だもの。
広さはさすがにそれなりにあるんだけどさ、
ポンコツなほったて小屋みたいな建物さ。

おしゃれ感なんて微塵もないよ。
木埃は常に舞ってるけどね。
それを吸う為のエアクリーナーが作業場のあちこちで
作業時間中はうなりまくってるよ。
面接の時に作業場を拝見させてもらった時は
「こんなうるせぇところで働いてて、耳がおかしくならないかな」
とか不安になったけど、2日目にはもう慣れちゃった。
むしろ今はもう、朝仕事前の静かな時とか寂しいくらいだ。
慣れってすごいねぇ。

8月まで勤めていたカフェとは真逆の環境だね。
ありとあらゆる事が真逆だよ。
以前は色んなお客さんに囲まれていたけど、
今は油断すれば大けがをしかねない機械に囲まれてるしさ。

ただ毎日毎日、木を手にするってのは
なんだか和むんだよなぁ。
全部様子が違うから飽きないしさ。
「お、この木の皮の様子は美しいじゃないか」とかさ、
これはかわいい、これはシブいっすねぇ〜!だとか。
一人内心思いながら仕事してるのは、なんだか楽しい。
笛なんかにしてもさ、同じようなものを作っているようでも
柄がほどんど違うからさ、
「なんだよ、これはある意味一品モノじゃないか。
おー、どんな人がこれを手にするんだろうなぁ」とか
思いながら作業したりしててね。なかなか楽しい。

木の皮を全部むいた白木ものにしても、木目があるからさ。
あれ、なんだろうね。木目って。
なんで木目をまじまじと見ると「おお〜」とかって
思っちゃうんだろう?なんだろうなぁ、あの感覚。

全体的にきっちりとすることを義務として
前提にしているところであればあるほど
必ず湧き出る「矛盾」が疑問にすり替わって
それがストレスになっちゃいがちなんだけどさ、
最初から「矛盾ありき」としている環境の中で
きっちりに向かって努力する、という方向の方が
まだ健康的のような気がするんだよねぇ。
人間は矛盾と戦う歴史だね。

さて、
そんなことを思ったり思わなかったりしながら
「木工のコウバ」で日々木埃にまみれつつ、
リーズナブルなお土産もの木工品を作っておりますよ。
望んでいるような木工スキルが身に着くのか
どうかはわからないけれども。ね。


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