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5月3日に益子の陶器市に行ってきたわけです。
話には聞いていて「どんだけ盛大なのよ?」って
以前から気にはなっていたのね。
で、いよいよ行ってみたんだけど
ま〜、盛大だった。(^◇^)♪

駐車場に入るにも行列なわけ。
んで、並んでいたらさ、
ふらふら〜っとおっちゃんが
近づいてきて話しかけてきたんだ。
「小さい車だったら、その家に駐車できるから」
どうやら家の庭を駐車場として開放している
ようだ。
「あー、そりゃあ助かった」と思ってさ、
使わせてもらうことにしたんだ。
駐車料も、並んでた大きな駐車場と同じ500円で
ぼったくるようなこともなく良心的だった。

「ひとりで来たの?珍しいねぇ」なんて
おっちゃんに言われたりして。
「まずあそこに見える共同センターに向かって
坂を登るようにぐるぅ〜っと回ってくるといいよ」
なんて道案内までしてくれた。
「濱田さんとこは行くの?」
と、唐突に質問された。

誰だ?濱田さんって…。
まるっきり知識も無く来たもんだから
よくわからない。
「いやぁ〜、特に予定はしてないんですけどぉ…」と
お茶を濁したりして。
帰宅してから調べたら、益子町に陶器を
根付かせた益子焼の元祖となる人のこと
だったみたい。

で、歩きまわったわけなんだけど、
町全体でやってるお祭りなんで、とてもとても
まわりつくせない!
通常の店舗以外にもテントをたてた露店が
ずぅららららら〜っと、いたるところにあるんだ。

もー、意地になって見れるだけ見てやろうと
歩きに歩いたんだけど、
全部は無理だったなー。

「あ、これいい」と思ったお皿があったんで
それ1点だけ買って、
陽が暮れる前に帰ろうと思って戻ることにしたんだ。
なんてったって、益子まで片道2時間も
かかったもんでさ。

で、車のとこまで戻ったら家の人がいたんで
「ありがとうございましたー」って
お礼を言って車の乗り込もうとしたんだ。
したらさ、「お茶でもどうですかー?」って
言ってくれたわけ。
「あー、喉乾いてたんだよなー」とか思ってさ、
ほいじゃ、遠慮なくって感じで
お誘いにのってみたわけさ。

家の中に通されたら、
そこは、なんつーんだろ、かなりとっちらかってて
土間のような、でもどこか工房でもあるような
ただ工房にしてはちょっと淋しげな、
そんなところだったんだ。

お茶を出してくれたのは60代くらいの女性。
「ここでも陶器を作られているんですか?」
って聞いてみた。
2年前に亡くなられた旦那さんが陶芸職人だったそうだ。
今は息子さんがぼちぼちと
そこで陶器を作っているらしい。
「お茶でもどうですか?」と声をかけてくれた
やはり60代くらいの男性は親戚の方で
陶器市の期間中お手伝いに来ているらしい。
気がつかなかったんだけど、
その家の庭先でも陶器を売っていたんだね。

…などと、ずうずうしくもお茶どころか
まんじゅうまでいただきながら
「へぇー、そうなんすかぁ」なんて言いつつ
おふたりからその家の内情話をずいぶんと
いつのまにか聞いちゃってたんだ。

お茶とまんじゅうをごちそうになったことだし、
色々とお話も聞かせていただいたんで
「こりゃあ、せめて陶器を記念に買っていこう」
とか思ってさ、
息子さんが作ったものだと思うんだけど
一枚お皿を買ってきたわけよ。
「青磁(せいじ)」って類のものらしい。
すごく作るのに手間暇がかかるんだって。
まるで柄のように薄くはいったひびと
きれいな青緑色が特徴なんだって。

どうかな?写真じゃ伝わらないだろうけど、
オレはなんだか心地よい買い物をしたような
気がするんだよね。


ところでさ、会話の端々から
「あれ…?もしかして亡くなった旦那さんて
けっこう名の知れた方だったのかな…?」
なんてうっすら思うところがあったんで、
これも帰宅してから調べてみたわけよ。
したらさ、やっぱり益子ではけっこう人気のある
陶芸職人さん、とのことだった。
「うわ、オレ、そんな方の工房で、
その人の作った陶器でお茶すすってたんか!」
とかね、後になって、なんか、うわーとか
思っちゃったよ。
のんきにまんじゅう食べながら
「へぇー」だの「ほー」だの言いながら
おっちゃんの饒舌にのせられて
ケラケラ笑ってたんだもんなぁ。
知らないって怖いねぇ。

いや…知らなかったからこそ面白い
とも言えるかなぁ。


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