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毎年、那須では「つながるひろがるアート展
ってのが行われていてさ。
病院、ホテル、お店、ギャラリー、どうぶつ王国…
那須の色んなところが展示会場になっていて
オレは絵を見るために各会場をまわって
いたのね。

カフェ&パイ店「タラゴン」に
初めて足を運んだのは
去年のそのアート展でのことだった。
そのお店も会場のひとつになってて、
「せっかくだからパイを食べてもいこう」
とか思って、
そこで昼食をとることにしたわけさ。

おいしかったんだぁ。
「焼きたてパイって、こんなにおいしかった?」
って、ちょっと驚いちゃって。
お店の中のムードも、なんか居心地良くってさ、
国道4号線沿いにあるお店とは思えないくらいに
落ち着いちゃってねぇ。

それ後もちょいちょいと訪れるようになったんだ。
前職の勤務内容がしんどくなり始めた
っていう事もあって
そこでくつろぐまったりとした時間は
がんばったご褒美、みたいな感じもあった。

いつの間にか店の方に顔を覚えられていて
軽く話もするようになって。
「いよいよ会社、辞めちゃいました〜」とか、
そんな話もするようになっていたんだ。

調理師試験まであと2か月。
ビシッと勉強に集中だ、と気をひきしめつつも
「試験が終わったら、次の仕事を探さなきゃな」
なんてこともふと頭に浮かんだりして。

ハローワークのホームページを開きながら、
「就けそうな仕事あるかな…」
「…いや、試験の結果にもよるよな」
「てか、今探して見つけたところで意味ねーな」
「とにかく今は試験だな。仕事はその後考えよう」
「………ふーむ…」
「ところで、会社勤めじゃない仕事って、
ないもんかな…?」
と、まぁそんな不毛なチェックを繰り返したり
してたわけ。
大体がだ、できることならと希望していた
仕事の条件ってのが、勤務時間だとか、時給とか
ネットで条件検索ができるようなものではなく、
「今、オレの頭の中のイメージとしてある、
将来やりたいと思っているコトにつながるような、
それでいて広がりを含みつつ、
内容的には近からず、しかし遠からず…」なんていう
明確に漠然としたものだったから、
なおさら不毛だった。

そういうタイミングでのことさ。
ある日パイが食べたくて、
「タラゴン」にいた。
いつものようにランチパイのセットを注文。
いつものようにぼんやりとしながら
食後のコーヒーを飲む。

「次の仕事ってもう決まりました?
来年からになるんですけど、
よろしければウチで、どうですか?」

と、レジ前で唐突にお店の方が
お誘いの声をかけてくれた。
その時のオレの衝撃、想像できるだろうか?
代金を支払おうとして財布を持った手は止まり
口からは「は…」と、息とも声ともつかぬ
音が漏れ、
一瞬にして頭の中は真っ白になっていた。

ただ本能的になのか、
「逃してはならない機会がやってきた」
ことだけは察知したようで
了解はしていた。
どう了解したのかは、もう憶えていない。
その場でメモして渡した携帯番号が間違っていたのも
後日発覚したぐらいなのだから。
それくらいオレはその時起こった出来事に
茫然としていたんだ。
帰りの車の中でも「なにかすごい事が
自分に起こり始めている」と興奮していたんだ。

まったく予期しない形で、直感的に
「これだ!」と思える仕事と巡り合えたんだもの。
何とも言えぬ絶妙なマッチング感が
もうもう、全てだった。

ホントに「縁」ってやつは不思議なものだね。
まさに「つながるひろがる」だよねぇ。
なにがキッカケになって、どうつながっていくのか
なんて時が経たなきゃわからないんだけどさ。
まさかなぁ、その店で自分が働くことに
なるだなんて…ねぇ。。。
こういう不思議なことって、
あるんだよ。ホントに。

そしてお客さんとして「いいなぁ」と思っていた
お店で働くことの現実に
ちょっとだけプレッシャーを感じてたりもするのも
「意外に」と思っているわけです。

というわけで、年明け1月2日から
荒木はカフェ&パイの店「タラゴン」にて
働くことになりました。
機会がありましたら、どうぞお立ち寄りください。
お待ちしております。
主にフロアに出ますから、荒木がパイを
お運びいたしますよ〜。


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