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66「甲子温泉 大黒屋」地獄 2016年10月26日
福島県。白河から下郷町へと東西に走る
国道289号線。
甲子山をつらぬく長〜いトンネルのすぐ手前にある
細く、ぐねりとした坂道を下り降りていくと、
甲子温泉「旅館 大黒屋」がある。
ちなみに「かしおんせん」と読む。
午前10時40分に到着。晴天。
ちらほらと紅葉し始めている山中に建つ
その黒い建物の存在感が際立つ。
フロントにて入浴料700円を支払うと、
紙に描かれた浴場までの案内図で
説明していただいた。
この準備、ここを訪れる日帰り入浴客の
多さを感じた。
ここには「大岩風呂」と「内湯」が
あるのだが、まずは内風呂の
「恵比寿の湯」へと向かう。
先客、いる。
駐車場に停めてあった車の数からして
察してはいたが、平日の午前中だというのに
さすがは人気の旅館だ。
しかし、浴場の広さはさほどでもない。
洗い座は4つ。もちろんボディーソープ、
シャンプー&リンス有り。
湯は無色透明。ほぼ無臭。
特にクセはなく、おだやかな感じ。
浴場は宿同様、全体的に「古」な雰囲気が
ありながらも清潔感ある品の良さを感じる。
そして湯船からの、この風景だ。
これにやられて思わず長風呂…してしまいそうな
ところを、「えい」と気持ちを入れて
こんなにもおいしそうな露天風呂にも入らず、
大岩風呂へと向かうことにした。
実は、この時少々焦っていた。
理由は後に記すが、ともかくこの「大黒屋」自慢の
大岩風呂へと向かわねばならぬと
急ぎ服を着た。
内風呂から離れたところに「大岩風呂」はある。
室内にある50段ほどの階段を降りて、
屋外にある橋を渡る。
おそらく雨、雪が降った時用のものだと思われるが、
長靴や傘がたくさんあった。
この橋の下を流れる川がとてもみごとだ。
「大岩風呂」は混浴なのだが、すぐとなりに
女性専用の風呂「櫻の湯」もある。
入口のドアをがらりと開けると、「うっ」と
思わず息を飲んでしまった。
ナイスなおねえさんがいたわけではない。
5〜6人のじじいばっかだ。
しかし、じじいばかりの不ナイスぶりに
息を飲んだわけでもない。
開けるといきなり、どかーんとでかい湯船が
目に飛び込んでくるのだ。
不意打ちを喰らった感をにごすかのように
ドアから見て右手すぐにある棚に並べられた
かごの中へと服を早々と脱ぎ入れる。
この大きな湯船、広いだけでなく深い。
段差はもちろんあるが、一番深いところは
立って胸ほどまで沈む。
岩風呂というだけあった、武骨さを感じる湯船だ。
建物はおおむね木造作りになっている。
が、那須温泉の横綱「鹿の湯」のような
迫力はさほど感じない。
身体を洗う浴場にはなっておらず、
ほんわりした湯治気分を味わえる。
窓から差し込む日差しが湯に反射して
じじいの尻を照らすのもまた風情である。
おっと、ゆっくりはしていられなかった。
実は次の目的地としている温泉の
日帰り用入浴時間が
14時までなのだ。
ということは、13時までには現地に到着したい。
一体、そこまでどれくらい時間がかかる道のりなのか
ざっくりとした見当しか持ち合わせていなかったので、
「とにかく、早く」と焦っていた。
いかんなぁ。
温泉は「せっかくここまで来たのだから
もう少し浸かっていよう」ぐらいで
あるべきだろうに。
一言で片付けよう。
「じじいの尻にも歴史あり」
この事である。
車を再び国道289号線へと戻し、
下郷方面へと走らせる。
<つづく>
↓ 温泉成分表・サイト内リンク(PDFファイル)
◇恵比寿の湯(内湯)
◇大岩風呂
「恵比寿の湯(内湯)」データ: Ph7.8
<泉質> カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉
(弱アルカリ性低張性高温泉)
<源泉> 有限会社元湯甲子温泉1号源泉
<源泉温度> 45.1度
「大岩風呂」データ: Ph7.8
<泉質> 単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
<源泉> 有限会社元湯甲子温泉2号源泉
<源泉温度> 43.1度
◇「甲子温泉 大黒屋」サイト
◇「甲子温泉 大黒屋」周辺マップ
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