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参考サイト

MAPPLE観光ガイド
湯まっぷ
那須温泉郷のサイト
塩原温泉郷公式ページ
板室温泉旅館組合
温泉の泉質成分効能

70「加登屋旅館」地獄 2016年11月08日

板室温泉は、自宅から近い。
しかも、交差点を曲がる事、約1回で行ける
那須温泉や塩原温泉へ行くよりも
はるかにパフっと行けるのだ。

先日の福島シリーズでは結局あまりにも
バタバタとした入浴になってしまったので、
「ようし、今度はひったひたに
浸りまくってやろうじゃないか。
なんなら温泉と同化して身体が半透明に
なったってかまわないぞ!」と、
そんな意気込みで板室温泉へと向かった。
バッグには例の「おもて那須手形」を忍ばせつつ。

板室温泉には那須にも塩原にも無いものを感じる。
独特だ。
「温泉街」ではなく「温泉郷」としてある
姿からそう感じるのであろうか。
いや、かつては「温泉街」であったのだが、
今は「温泉郷」になりつつある、と言った方が
その独特な雰囲気を表現しているのかもしれない。
立ち並ぶ宿の奥々へと歩き進むと
その象徴のような建物が見えてくる。


加登屋旅館。
この建物は奥から手前に
本館:大正8年、
別館:昭和12年、
悠仙閣:昭和27年の順に
建てられたものだそうで
なんと今年、
国の「登録有形文化財」になったとのこと。
板室だけでなく、国の宝物だ。

この建物から来た道を150mほど戻ったところに
加登屋旅館の現役の宿がある。


こちらで日帰り入浴をさせていただく。
「おもて那須手形」での無料入浴対象施設である。
丁度フロントで掃除をしていた女将さんと
思われる方に対応していただいた。
この女将さんの対応が、めっちゃめちゃやわらかい。
平日の昼過ぎに、それも「おもて那須手形」で
日帰り入浴とか、
こちらとしてはちょっと「申し訳ない」みたいな
気持ちを持ち込みながらなのだが、
この方の満面の笑顔に救われたような思いだった。

浴場のある2階へと階段を昇る。
脱衣所。

これは有無をも言わせぬシンプルさだ。
現代的な合理主義さを感じる。
無性に沸き起こる、
「大正8年製の脱衣所と比較してみたい」という
好奇心を押さえつつ、浴場へと向かう。

 
浴場内にこもる湯気でたちまちレンズが曇る。
が、「この臨場感よ!」という興奮そのままに
ご覧いただくことにする。

洗い座は3か所。
ボディーソープ&リンスインシャンプー1組有り。
旅館としては少々さみしい。
しかし、この湯船。広い。
気持ち良いこと、この上なし。


奥の源泉が出ている湯船が一番熱い。
その湯が真ん中の大きな湯船に流れ込み
ふつうの湯加減の湯船になっている。
さらにその湯船の湯がとなりの
ちいさな湯船に流れ込み、
そこがぬるめの湯となっている。

まずはぬるめの湯に入ってみる。
ぬるめといっても、過ぎるほどではない。
むしろ冷えた身体には適温だ。
なるほど。
身体があたたまるにつれ、徐々に温度の高い
湯船と移動していくやり方が、身体への負担も
少ないということなのだろう。
それも3段階にだ!
ここにも合理的なシステムが垣間見える。

無色透明。ほぼ無臭。
肌にほんの軽くすべっとした感触。
窓がかなり湯気で曇っているので見えずらいが
風景もかなり良い。
板室の風景は、塩原に劣らぬほどに美しい。
その美しく爽快な景色を風呂に浸かりながら
ゆるりと堪能できるのが
板室温泉の味わいのように思う。

広い湯船へ移る。
さらに源泉が流れ込む熱い湯船へも入る。
源泉の湯量がすごい。
おしみなく流れ入っている。
「尽きないのだろうか?」と心配になるほどに
出てくる。

かなり火照りまくったので湯船からあがり
クールダウン。
その時に、「あっ」と気付いた。
肌が、つるんつるん。
湯の中での感触よりも上がった時の方が
つるんつるん具合がよくわかる。
「こりゃあ、いかん。おっさんのくせに
また美肌に磨きをかけてしまった」と
自惚れ具合もマックスに達しようとしていた。

一言で片付けよう。
「湯上りの 美肌男に 山火照る」
この事である。
才能ナシだな、これは。


帰り際、板室の武蔵坊弁慶と
合いまみえた事を付け加えておこう。




↓ 温泉成分表



「加登屋旅館」データ: Ph9.6
 <泉質> アルカリ性単純温泉
 <源泉> 板室温泉(室井・高根沢共有8号源泉)
 <源泉温度> 43.9度



◇「加登屋旅館」サイト

◇「加登屋旅館」周辺マップ

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