前口上2017
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参考サイト

日本一の美人の湯考
メタケイ酸とは?
MAPPLE観光ガイド
湯まっぷ
那須温泉郷のサイト
塩原温泉郷公式ページ
板室温泉旅館組合
温泉の泉質成分効能

78「きつねうち温泉」地獄 2017年09月04日

ある日のこと。
「きつねうち温泉に興味がありまして、
そのうちに行こうと思っているんですよ」と、
オレよりも10以上は年上のある人に言ったら
こう言い返された。
「きつねうち温泉?大したことないよ。
行ったことないけど」

…まぁまぁ、批判好きなご年配の方には
ありがちなモノの言いようではあるが、
冗談ではなく本気でそう言っているよう
だからタチが悪い。

「白河の関跡」を是非見てみたいと思っていた。
関跡へ立ち寄った後、県道76号線をさらに北上。
福島県白河市の東の端っこに
「きつねうち温泉」がある。

 

フロントの人の対応が実に丁寧だ。
入浴料は大人700円。
午後5時以降は500円。

大浴場へ向かう廊下の右手にお土産コーナーがある。
この施設、実は宿泊もできる。
その部屋と思われるドアが廊下奥に見える。

 
脱衣所。100円返却式ロッカーが並んでいる。
ロッカーナンバーを見ると、200番ほどまで
あるようだ。
けっこーな来客数まで対応しますよう〜の姿勢。
そして、けっこーキレイな脱衣所だ。
いざ、浴場へと足を運びかけたその時
今まで見たことのない張り紙が目に飛び込んできた。
ご覧いただこう。


おいおい!誰だぁー!
とんでもねぇ人がいるもんだな、と
あきれながら浴場へと突入する。

 
写真は例によって人気が無くなってから
撮ったものだが、浴場内にはおおむね
3〜4人ほどはいる感じだ。
平日の昼間はじーさん万来が定番だが、
「50代?」と思われる人もチラホラ。
写真奥のでかい湯船が内湯。
手前のちいさい湯船は水風呂で、写ってはいないが
写真の右手にサウナがある。

洗い座は12か所。全て区切られている。
清掃する人のがんばりが目に見えるかのように
こちらもキレイでぴっかぴかだ。

いつもなら「まず内湯へ」といくところなのだが
どういうわけか、まず露天へと足が向かった。


以前からきつねうち温泉が気になっていたのは
サイトに掲載されている温泉成分表を見て、
「あー、きっとトゥルン感あるんじゃないかなぁ」と
想像していたからなのだ。
さぁ、はたして、どれほどのものか…。

ほんのりと黄色みがかった湯へと身体を沈ませ
腕をさすってみる。
「は!なんと!想像以上ではないですか!」
おお〜、いいっすねぇ。
トゥルントゥルンしまくりですよ。

温度計がある。チェック。42度。
オレとしてはもう少し低い方が好み。

風景も、どうだろ、露天としてはやや味気無い、
感はあるのではあるが、
まぁまぁそのへんを差っ引いても気持ちはいい。

側にイスがあるので、座ってクールダウン。
やや曇り空ながらも「日焼けするかも」という
陽射しが照り付けてくる。
おー、そうかそうか。焼いちゃえばいいじゃない。
こっちは水着跡なんか気にするまでもない素っ裸だ。
もちろんブラ跡もだ。
全身、くまなく焼いちゃえばいいじゃない。
もしもこの時、狙撃者に狙われていたとするなら
「外しようがない」と言えるほどに
脱力しまくっただらしない姿をしていたのだが、
5分もしないうちに身体が冷えてきて
浴場内へと退散する。

サウナへ入ってみる。
「あっ」と驚いた。テレビがあるのだ。
壁にアクリル板だかなんだかがはめ込めてあって
その向こうにテレビがおいてある。
音声ももちろんちゃんと聞こえる。
「もう10分経ったかな?
いやぁー、まだ6分しか経ってないや」という
ただただ暑さに耐えるという単調な自分との戦いを
繰り広げることなく、時を過ごせるのだ。
おお、そうか。なんか、目からウロコだ。
いや、知らないだけで他のサウナにもあるのかも
しれないけど、これはいいサービスだなぁ、
と感心してしまった。

水風呂で汗を流し、内湯へ。
ほぼほぼ露天と変わらない湯に感じた。
内湯は塩素消毒しているようなのだが、
さほど匂いは気にならなかった。
温泉成分の総計でいえば、少なく弱めと言うことに
なるのかもしれないが、
素晴らしくトゥルン感を味わえる湯であることは
間違いないと断言できる。

一言で片付けよう。
「義経さん、芭蕉さんの時代には無かったの?残念!」
この事である。

老練ぶるじじいにはなりたくないねぇ。
やっぱり「百聞は一見にしかず」ですよ。
ありがとう、「きつねうち温泉」。



↓ 温泉成分表



「きつねうち温泉」データ: Ph9.4
 <泉質> アルカリ性単純温泉
 <源泉> きつねうち温泉
 <源泉温度> 30.4度

 試料1kg中の各成分(mg)
 ・ナトリウムイオン:0077.8
 ・塩素イオン   :0009.6
 ・硫酸イオン   :0000.6
 ・炭酸水素イオン :0114.9
 ・メタケイ酸   :0068.5



◇「きつねうち温泉」サイト

◇「きつねうち温泉」周辺マップ

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