前口上2017
80「旅籠 福田屋」
余談「温泉寺」
79「休暇村 日光湯元」
78「きつねうち温泉」
77「市営第2浴場」
余談「道の駅きつれがわ」
76「市営第1浴場」
75「みかえりの郷」
74「やすらぎの湯」
73「城の湯」
72「グリーンパール」
.......................
地域別ファイル一覧
2012年の「温泉地獄」
2013年の「温泉地獄」
2014年の「温泉地獄」
2015年の「温泉地獄」
2016年の「温泉地獄」
2018年の「温泉地獄」
2019年の「温泉地獄」
日本一の美人の湯考
メタケイ酸とは?
MAPPLE観光ガイド
湯まっぷ
那須温泉郷のサイト
塩原温泉郷公式ページ
板室温泉旅館組合
温泉の泉質成分効能
|
79「休暇村 日光湯元」地獄 2017年09月07日
日光にはあちこちに温泉があるものだと思っていた。
でも、いざ行くとなって調べてみたら
「奥日光」という、さほど広くはない土地こそが
日光の温泉地であることを知った。
いや、厳密にいえば鬼怒川も日光市なのではあるが、
距離感のせいなのか、それともやはり
小学生の時の「日光」というイメージのせいなのか、
日光と鬼怒川は「別地」という意識が
個人的には強い。
エキサイティングな「いろは坂」を登りきり、
霧に煙る中禅寺湖の湖畔をなぞるような
国道120号線を西に走る。
その道は中禅寺湖の真ん中を過ぎたあたりから
戦場ヶ原に向かって北へと向かう。
車は山の奥へ、奥へと進み、やがてポンと
奥日光へ到着する。
よくもまぁ、昔の人はここまでやってきて温泉を
見つけ、温泉地を作り上げたものだなぁ。
訪れたのは「休暇村 日光湯元」というお宿。
「休暇村」は全国のリゾート地にある施設だ。
実は地元那須にも「休暇村」はあるのだが、
そちらに伺うより日光湯元の方が先になって
しまった。
「休暇村 那須」にはまたいずれ。
フロントはさすがホテルマンという丁寧な対応。
入浴料900円を支払う。
入口に珍しいものを発見。
なんとデジタル表示で現在の湯温をお知らせしている。
これは珍しいね。
脱衣所。
ロッカーのトビラが木製。シブい。
そのためなのか、全体的にしっとりと落ち着きの
ある雰囲気。
しかし、そのシブさは浴場内に比べれば
ほんの小手調べでしかない。
どうでしょう。この微妙なカーブで構成され、
やわらかさをかもし出す湯船。
壁、天井、窓枠は木造りでされており
ほどよいライティングでもって
しびれる旅情感を演出しているではありませんか。
白濁した大きな湯船の湯はもちろん温泉。
奥にある小さな湯船は沸かし湯がそそがれている。
大好きな硫黄臭もあいまってか、
湯に浸かる前からオレはすでにやられている。
洗い座は10か所前後。(記憶曖昧)
写真をご覧いただければおわかりのように
ずらりと色々用意されている。
ささ、もうもうさっさと身体を洗って湯船へ。
さー、もー、これが奥日光の湯ですか!
どうなんだ、この野郎。
さすがに泉質的にトゥルン感は全く無い。
が、いいなぁ。
この色、この香り。好きだなぁ。
那須の横綱、「鹿の湯」に比べると
ぐ〜っとライトな肌感のように思えるが
それでも十分に「奥日光まで来たなぁ」という
気持ちを膨らませてくれる。
露天風呂へと移動する。
露天風呂としては少々かわいらしすぎるようにも
思えるが、入ってみると内湯よりも
若干温度が低くて、この温度がオレとしては
丁度良くてたまらなかった。
やばいな〜、ずぅ〜っと浸かっていたいなぁ〜、
と思ってしまう。
オレの肌センサーによれば、
きっと内湯は42.4度ほどで、
露天風呂は41.6度ほどであったことだろうと
思われる。
…ちょっと待って、あなた。
入口にあったデジタル温度表示の写真を
確認するようなことはしてはいけない。
露天風呂のわきに、釜風呂がふたつあった。
こんなにゆったりと浸かれる湯船があるというのに、
なんでね、わざわざ自宅の風呂よりも狭い湯船に
入ることがあるのか?…と、思っていた。
しかも、あの素晴らしい内湯を全否定するかのような
情緒のかけらもないそのお姿。
なぜだ?なぜ、そこに情緒は無いのか?
しかし貧乏性なオレは
「せっかくここまで来たのだから」と
一応入ってみることにした。
あ…、あああ。おお?…何でしょう?この独占感。
「これはオレの湯だぞ」という、これまでに味わった
ことのない独占感のようなものが
笑いと共にこみあげてくる。
なんというバカバカしさなのであろう。
ちょろちょろと熱くて強い硫黄臭を放つ源泉が
湯船へと流れこんでくるのを見ては、
「オレの為にこの湯は湧いている」と
そんな錯覚さえも味わえるのだ。
あなどれんなぁ。釜風呂。
ここへ訪れる前に「東照宮」へ行ってきた。
たくさんの外国人観光客が世界遺産を見て
楽しんでいた。
しかし、ここ「奥日光」で見かけるのは
日本人のじーさんばーさんばかりだ。
あの多くの外国人たちは、この湯を知らずして
帰国していくのだな、などと
俺風呂に浸かりながら考えていた。
一言で片付けよう。
「YOUは何しに日本へ?」
この事である。
彼らを知人とする日本人は、
どうか彼らに教えてやっていただきたい。
日本の湯は、最高なんだってことを。
<つづく>
残念ながら温泉成分表見つけられず。
以下、他サイト参照
「休暇村 日光湯元」データ: Ph6.6
<泉質> 含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉
<源泉> 奥日光開発(株)1〜7号混合泉
<源泉温度> 70.3度
◇「休暇村 日光湯元」サイト
◇「休暇村 日光湯元」周辺マップ
▲ PAGE TOP ▲
|