前口上2014
50「与一温泉ホテル」地獄
49「元泉館」地獄
48「金ちゃん温泉」地獄
47「川霧の湯」地獄
46「中藤屋」地獄
45「那須五峰の湯」地獄
44「弁天温泉」地獄
43「渓雲閣」地獄
42「ピュアコテージ」地獄

41「北温泉」地獄

40「寺の湯」地獄
39「湯守 田中屋」地獄
38「五峰の湯」地獄






.......................

地域別ファイル一覧

2012年の「温泉地獄」
2013年の「温泉地獄」
2015年の「温泉地獄」
2016年の「温泉地獄」
2017年の「温泉地獄」
2018年の「温泉地獄」

参考サイト

MAPPLE観光ガイド
湯まっぷ
那須温泉郷のサイト
塩原温泉郷公式ページ
板室温泉旅館組合
温泉の泉質成分効能

41 「北温泉」地獄 2014年5月22日

そこは、誠に勝手ながら
「魔境」というイメージを持ち続けていた。
以前から行こう行こうと思いつつも、
なかなかタイミングがとれずにいた。
平日の昼間、正に好機!
那須でも「鹿の湯」と並ぶ有名温泉
「北温泉」が、そこである。

車は那須の山をガンガン登り続ける。
那須の温泉街を抜け、「鹿の湯」を通り越し、
ぐねぐねとした坂道を登る。
やがて「北温泉」の看板。脇道に入る。
まだまだ進むと駐車場に行き止まる。
「駒止の滝」観光の車が停まっている。
「北温泉」に向かう車もここに駐車せざるをえない。
ここから歩く。その距離400m。



景色が素晴らしい。



景色を堪能しながら歩いていると、
400mというのはさほどに気にならない。
しかし、途中階段になっていないところもあって、
「雪とか降ったらめちゃめちゃ怖いな…」
という場所が気になった。



建物が見えてきた。
山中にひっそりとたたずむ、その黒々とした姿は
まるで「ここまで来る強い意志を持つ者だけの
入場を許可する」とでも言っているかのようだ。



そして右手には、
よくメディアで紹介される温泉プール。



いよいよ「北温泉」に突入。
入ってすぐ右手に入浴券用の自販機がある。
700円を投入。
出てきた入浴券は入浴後、
帰りに帳簿場の前にある箱に入れるシステムだ。
宿のご主人と思われる方に風呂場の案内を受ける。
「天狗の湯」は混浴だと認識して来たのだが、
はてさて「男湯」「女湯」と分けられているようだ。
…ちょっと、よくわからない。
まずはこの「天狗の湯」に向かってみる。

宿の作り…というかムードが、
もはや「昭和」なんてレベルじゃない。
レトロとかそんななまなかな表現では追いつかない。
「幕末」っしょ。これは。
まげを結った人が、のそりと出てきそうなんだもん。
マジで。てか、いたし。(嘘)
やべぇ。すっげー泊まりたい。

「天狗の湯」に到着。先客がいる。
さすが人気の宿だ。
平日の昼間だってのに貸し切り状態には
させてくれない。
天狗の面、でけぇ。
湯船に入ってみる。熱い!
入れない熱さではないが、けっこー熱い。
出たり入ったりを繰り返してみる。
しばらくしてわかったのだが、
湯船奥にあるパイプからは水が出ていて手前よりも
奥の方が入りやすい。

上がって服を着込み、「天狗の湯」の入口付近に
灰皿があったので、たばこを一服。
目の前にタイル張りの洗面所がある。
宿泊客用であると思われる。
3つある蛇口には短くカットされたホースがついていて
そこから水が出っ放しになっている。
やや薄暗いトーンの中で、水が出続ける音だけが
じゃばじゃばとちいさく鳴り響いている…。
「昭和」だ。その光景は古い「昭和」を感じさせる。
こういうのを今の若い子が見たらどう感じるのだろう…?
「怖い」とか思ったりして。
ホラーの世界だな、きっと。

「河原の湯」へと移動する。
そう、「北温泉」の温泉は建物内の
あちこちに散らばっていて、
はしごするには服を着て移動しなければならない。

「河原の湯」へ向かうために通った建物は新しい。
比較的きれいだ。
「北温泉」がロケ地のひとつとなった映画、
「テルマエ・ロマエ」のポスターが飾られて
いたりする。

露天風呂である「河原の湯」に到着。
これまたなかなかにぐっとくるロケーション。
目の前に川。
先日の「湯守田中屋」の野天風呂ほどの水量では
ないが、それでも迫力を感じるには十分だ。
湯船に身体を沈める。熱い。熱いね!
そして…滑るね。
苔だね。苔。気を付けないと、つるーんといく。
このなんとも「あるがまま感」がたまらない。

ここは標高約1100m。
吹く風がまだまだちょっとひんやりとする。
川の流れ落ちる音。揺れる木々。
湯船から上がりクールダウンしながら景色を
眺めていると、野生な気持ちにスイッチが入って、
意味も無く思わず身体に力が入る。
おかしい。もっと情緒的なハズであろうに。
何だ?これは…。
しかし、「おおおおおおおおおおおおおっ!」と
叫びたくなる衝動が突き上げてくる。

…阿部ちゃんだ。おそらく阿部寛の残留思念的な、
何かそんなやつが影響してるのであろう。
んん〜…、寒い。再び湯船に身体を沈める。

帰る前に例の入浴券を帳場にある箱の中に入れる。
その時に帳場にいたおかみさんに話かけてみたら、
気さくにニコニコと応えてくださった。
ふと、気付くと宿の猫がやってきていてお見送り。
なんとも気持ちの良いこと。

一言で片付けよう。
「素晴らしき!魔境!」
このことである。

さて、この日もダブルヘッダーの予定。
次なる目的地に向かう前に、昼食だ。
南ヶ丘牧場にて「牧場ラーメン」を食す。
ミルクを使った担担麺な感じのラーメン。
うまい。あなどれないおいしさ。


※ちなみに「周辺マップ(Googleマップ)」に
 アップされている「北温泉」の秀逸な写真群で
 宿の雰囲気をさらに感じていただけるはずです。



「北温泉」データ: Ph6.2
 <泉質> 単純温泉

 <源泉温度> 56.0度
              


◇「北温泉」サイト

◇「北温泉」周辺マップ