前口上2014
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参考サイト

MAPPLE観光ガイド
湯まっぷ
那須温泉郷のサイト
塩原温泉郷公式ページ
板室温泉旅館組合
温泉の泉質成分効能

47「川霧の湯」地獄 2014年9月11日

夏休みシーズンも終わり、早朝出勤に半袖はちょっと
肌寒く感じられるほどに涼しくなってきた。
「行こう」
誰が言うともなく、オレが言った。

午後12時45分。その日は午後から雨予報だった。
前日、都内を大雨が襲ったニュースを観ていただけに、
「シャレにならないホドに雨が強くなってきたら
中止にしよう」と思っていたのだが、
某駐車場にて、勤務先で作っている日替わり弁当を
食べている間に小雨は上がり、陽までが差してきた。
最近、不思議なホドこういうパターンによく恵まれる。
躊躇なく、アクセルを踏み込んだ。
向かうは、鬼怒川温泉、のちょっと手前、
塩谷町にある「川霧の湯」である。
ひさびさなので、張り切ってちょっと遠征してみる。

「鬼怒川温泉は遠い」というイメージを持っていたのだが
行ってみれば一時間ほどで到着した。



鬼怒川のほとり。ざぁざぁと川の音が聞こえる。
建物に入ると、誰もいない。
「こんちはー!」と大きめの声をかけてみると、
「はーい、いらっしゃいませー」と、おかみさんと
思われる女性が奥からパタパタと登場。
「つい、さっきまでお客さんがいたんですけどね、
今は貸し切りですよ〜!ラッキーですねー!」と
超ゴキゲンに出迎えてくれた。
ちなみにこの温泉のサイトでは紹介していないが、
平日午後2時までは千円で入浴料+ランチの
サービスもやっているそうだ。



階段を下ったところにあるちいさな休憩場から
サンダルを履いて表に出て、露天風呂に向かう。
数歩歩いたところに、どうどうと流れる鬼怒川を
見下ろせる場所がある。
風呂へ行く前に思わず立ち止まってしまう。
いや、きっとそれはオレだけではないハズだ。
初めてここを訪れた人は必ず「おおっ」となる
ことだろう。



脱衣所。100円のコインロッカーがある。が、
貸し切り状態であるので、ロックせずに使用。
ついさっき見た景色なのだが、湯船があるとまた
なにか格別な風景に見えてくる。



木の香り。
この風呂は比較的最近作られたものなのだろうか?
それとも改装築されたものなのだろうか?
とにかく木の良い香りが印象的だ。大好きな香り。

洗い座は三つ。
ボディーソープ&リンスインシャンプーあり。
早速、身体のべたつきを洗い流す。
でかいフライヤー相手に揚げ物をする仕事なので
自然身体は汗+油でべたつきがちになる。
壁に貼られた鏡を見ながら、なんてもったいない。
遠くまで見渡せる絶景を眺めながら身体を洗う。
爽快、この上ない。

湯船へ。
右手から源泉が出ていて、この湯船が一番熱い。
熱くてちょっと入る気分にはなれなかった。
左手の半屋内の湯船へと徐々に適温となっている。
よくよく見てみると、この湯船はひとつの大きな
湯船となっている事に気付く。
湯。ほのかに塩分らしき香りがする。
そしてこれもほんのほのかに、肌につるっとした触感。
午後2時。焼けるんじゃないかと思うくらいの
明るい陽射し。遠方を望む景色。川の流れる音。
貸し切り状態の露天風呂。
久しぶりの温泉に、素晴らしい条件がそろっていた。
もはやケチのつけようがない。

湯に浸かってはクールダウンしながら川を
ぼんやり眺めていたり、半屋内の方に移っては
「これはこれで、なんだかいい感じ」と
悦に浸ってみたり…と、満喫する。



十分に堪能した。
脱衣所へと行き、服を着込んでいると
ひとりのおやっさんが入ってきた。
何の気も無しに話かけてみる。
おやっさんも服を脱ぎながら快く話の相手を
してくれた。
どうやらおやっさんも温泉好きのようで
「あかつきの湯」とか「早乙女温泉」だとか
知った名前が出てきて思わずテンションが上がる。
こんな一期一会もまた「ならでは」で楽しい。

一言で片付けよう。
「きっと夕暮れの風景が、また極上に美しいはず!」
この事である。


↓ 温泉成分表


「川霧の湯」データ: Ph8.8
 <泉質> アルカリ性単純温泉
 <源泉> 前日光川霧の湯
 <源泉温度> 47.1度
              


◇「川霧の湯」サイト

◇「川霧の湯」周辺マップ