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50「与一温泉ホテル」地獄 2014年11月20日
「那須与一(なすのよいち)」といえば、
源平合戦にも登場する超有名人だ。
船の上に掲げた扇を弓矢で射落とすっていう
例のエピソードでおなじみの弓名人さん
である。
そんなYoichiの出身地が、当時の那須氏の
居城であった神田城のある那須郡那珂川町
ってぇことで、この辺一帯はとにかく
「与一」の名にあやかっている。
道の駅までが「那須与一の郷」な次第だ。
悪いことではない。
事実、那須与一は知っていたが、彼の
出身地が「那須」である事を知ったのは
こちらに暮らし初めてからなのだ。
ガンガンにアピールしてより多くの方に
知っていただきたい。
さて、今回の目的地はそんな与一の名に
あやかった「与一温泉ホテル」だ。
以前に訪れた「佐久山温泉きみのゆ」の
近くにある。
与一が浸かった湯、というエピソードも
なければ、与一が一泊したホテルという
逸話も特には無さそうだ。
てか、ここの源泉が湧きだしたのは
平成2年って、けっこう新しめの
温泉じゃないか。
堂々とした名前の割には、その外観は
なんともかわいらしい。
フロントに入浴料500円を払う。
「お釣りは500円玉でいいですか?
脱衣所のロッカーは返却式ですけど
100円玉が必要になります」と
実に細かい気配り。うれしいですね。
脱衣所で入浴の臨戦態勢を整えている時点で
「そこそこいる」という気配を
すでに感じていた通り、浴場に入ってみると
5〜6人の先客がいた。
さすがはホテルだ。宿泊客であろうか、
平日の昼間であるにもかかわらず。
身体を洗っている間にも、入れ替わり
入れ替わりにと入浴客は常時居て、
どうにも浴場内の写真は撮れそうにないと
早々に諦めた。
洗い座は5つ。
ボディーソープ&リンスインシャンプー有り。
洗い座の数が示す通り、浴場自体はさほどの
広さではないが、
内湯の広さは浴場の半分以上も占めており、
かなりゆったりと湯には浸かれる。
香り。浴場に入った時から温泉の良い香りが
ふわふわとただよっていて、気持ち良い。
内湯の温度は実に適温。
そしてすぐに肌が「すべっ」とくる。
この確かな肌応え。
「ああ、どうしよう…。またオレは美肌に
なってしまう…」と、軽い自惚れをかましつつ
しっとりと湯にほろ酔う。
身体もあたたまったところで、露天風呂へ。
外へと出る。寒い。そりゃそうだ。
ひゃあひゃあってな感じで風呂の中へと急ぐ。
湯は内風呂と同じ湯であろうと思われるが、
露天な分、湯の温度はぬるめ。
もっと気温が下がると、少々キビシイかも。
だが、この不自然さが無いところがむしろ
加温無し源泉かけ流しの説得力を増している。
オレはこういうバカ正直に正々堂々と
しているは嫌いじゃない。好感が持てる。
ぬるめで結構!
たっぷり浸かるだけのことよ、と
30分近くも肌スベを満喫した。
足の指の間までスベスベ地獄にしたった。
那須与一は決して物語の主人公という
わけではない。
この「与一温泉ホテル」も部屋数15と、
大ホテルと比べてしまうと小規模と
言わざるをえない。
が、それだけであなどってもよいもので
あろうか?
本物は、本物として存在するのだ。
一言で片付けよう。
「名にあやかっているだけではない実力派!」
この事である。
↓ 温泉成分表
↓ パンフレット
「与一温泉ホテル」データ: Ph9.1
<泉質> アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)
<源泉> 与一温泉
<源泉温度> 45.6度
◇「与一温泉ホテル」携帯用サイト
◇「与一温泉ホテル」周辺マップ
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