前口上2019
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参考サイト

日本一の美人の湯考
メタケイ酸とは?
MAPPLE観光ガイド
湯まっぷ
那須温泉郷のサイト
塩原温泉郷公式ページ
板室温泉旅館組合
温泉の泉質成分効能

85「上栗山 開運の湯」地獄 2019年05月01日

あった。
あの看板だ。

この日の前日にグーグルマップのストリートビューで
一応チェックしておいた目印の看板を発見した。
県道23号線から外れて橋を渡る。
「ああ、そうそう。この道だ」

寄り道に寄り道を重ねて、ようやくこの日本来の
目的地である「上栗山 開運の湯」に到着した。


全くきどった感じの無い外観。
振り返るとこんな風景だ。

なんというのどかさだろう。
駐車場にブランコがある温泉など
他にあるだろうか?
すぐとなりには公民館があったりして。
地元の方々がメインに利用する公共温泉施設、
といった感じが強烈に伝わってくる。

入ってみると、ちっちゃい受付にじーさん。
入浴料510円を支払う。
510円?またもや510円だ。
絶対、なんかある。でもきっと調べるほどの
ことでもなさそうだから調べない。


脱衣所。なんと、誰もいない。ひさびさの貸し切り。
すさまじくシンプルな脱衣所だ。
さぁ、そして、この湯。

いいね。この湯に浸かってみたくて来たわけですよ。
いったい、どんな湯なのだろう?と
好奇心をくすぐられるこの色ですよ。


洗い座は3か所。ボディーソープ&シャンプーあり。
よくわからんが、なんかかわいい。

足をどぶんと湯船に入れてみると…、
熱い!
かなり熱い!
壁には「熱い時には水を入れてください」の張り紙。
いやいや、なんの。
せっかくの源泉を薄めてなるものですか。
しかし、5秒と入っていられない。
無念。
湯船に水を入れる用と思われるホースがあったので
やむを得ず水を投入。
なんとか入れる温度まで下げて気合で身体を沈める。

ようし、よしよし。
香りは、さほど感じられなかった。
肌にすべっとくる感覚もほとんどなかったのだが、
このぶっきらぼうなまでの温度は間違いなく
源泉かけ流しであろうと思われる。

くり返しになるが、やっぱり色の説得力がすごい。
この色でなんの効能もなかろうはずがないと
言わんばかりだ。

この天井。


窓から見えるこの風景。


顔にぱしゃりと湯をかけてみると、
ほのかに鉄っぽい味が口に残る。
それもまた愛おしく感じられる。

「ああ、やっぱり来てよかったじゃないの」
などと思いながら脱衣所に戻ったのだが
汗が止まらない。
確かに熱い湯ではあったのだが、どんどんと
湯の効能としか思えないほどに汗が
じわり…はい、じわり…と出てくる。
車に戻ってもなお、バッグからタオルを取り出して
汗を拭くほどの保温力だ。
本当に地元の方々メインにしている湯だとするなら
まことに穴場中の穴場といえるインパクトのある湯
という印象を持った。

一言で片付けよう。
「なぜ『開運の湯』という名前なのかは不明」
この事である。

しかし、この湯の力強さには
本当に開運してもおかしくないような気がしてくる。
令和元年の初日に、ここを訪れることができて
本当によかった。

時刻は午後1時をまわっていた。
いい加減腹も減った。
来た道を大きく戻り、途中にあった蕎麦屋にて
遅めの昼食をとることにした。

そして…、その向かおうとしている蕎麦屋には、
なんと、日帰り温泉が併設してあるのだ。
ふふ。これで終わりだと思ったら、大間違いだっ!
               <つづく>



↓ 温泉成分表



「上栗山 開運の湯」データ: Ph7.5
 <泉質> ナトリウム-塩化物-硫酸塩-炭酸水素塩温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
 <源泉> 市有上栗山源泉
 <源泉温度> 52.8度

 試料1kg中の各成分(mg)
 ・ナトリウムイオン:0496.2
 ・塩素イオン   :0419.2
 ・硫酸イオン   :0437.8
 ・炭酸水素イオン :0423.6
 ・メタケイ酸   :0043.1



◇「上栗山 開運の湯」サイト

◇「上栗山 開運の湯」周辺マップ

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