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参考サイト

鉱泉とは?
日本一の美人の湯考
メタケイ酸とは?
MAPPLE観光ガイド
湯まっぷ
那須温泉郷のサイト
塩原温泉郷公式ページ
板室温泉旅館組合
温泉の泉質成分効能

88「かんぽの宿 喜連川」地獄 2019年07月07日

すでにそこへは6月上旬に足を運んでいた。
網戸張替の仕事で、だった。
そして改めて今度は日帰り入浴をしにやってきた者
として「かんぽの宿 喜連川」にやって来たのだった。

ひと月ぶりに訪れた「かんぽの宿 喜連川」を見上げると
張り終えた網戸を次々と窓へ入れ戻していたあの時の
作業を思い出す。
 

フロントで入浴料700円を支払い、1F奥の大浴場へと
向かう。
脱衣所。広い。これは広い。

しかもロッカーの配置が実に贅沢な配置だ。
これだけの広さがあれば中央部にもさらに
ロッカーを置きがちだが、さにあらず
「さぁ、どうですか」と
豪快な広さを誇示しているかのようだ。

お客さんはさすがにいる。
しかし日曜日ということを思えば少なめなのかもしれず、
タイミングに恵まれた。
ちなみに写真だけを見ると全然人影が無く
「少なめどころか、ガラガラじゃん」と思われるかもしれないが、
これはできるだけ人物が写らないようタイミングを
待ちに待って写した為である。誤解なきよう。

ロッカーナンバーは72番まであった。
全てノーコインのロッカー。
お気に入りの喜連川の湯に高ぶる気持ちを
押さえつつ、浴場へと向かう。


これまた広い!
以前に入った塩原の「かんぽの宿」をはるかに
上回る広さだ。
壁ぎわのシャワーがある洗い座は12か所。
浴場中央にあるシャワー無しの洗い座は16か所と
団体客どんと来いといわんばかりの態勢だ。
シャワー&トリートメント&ボディーソープ
もちりん有り。
かかとすりもあったのでがしがしと利用してみる。

色々な湯船があるのだが、まずはオーソドックスに
内湯のノーマル湯船へ突撃してみる。
湯はわかりやすく黄色みをおびている。
が、喜連川の湯にしてはやや弱いか、という印象。
肌につるりとした感触もほとんど感じられない。
「かんぽの宿」サイトにも記してある通り
やはり循環ろ過、及び消毒をしているため
鮮度よりは衛生管理を優先している模様。

続いて超音波風呂なる浴槽へ移動してみる。
湯は完全に沸かし湯だ。
やや強めのジャグジーが心地よい。
どうやら超音波が出ているのであろうが
どれほどのものかは確認のしようもない。
だが「星の王子さま」の一節にもあるように
「いちばんたいせつなことは、目にみえない」
ものなのだ。
引用を間違えただろうか…?

さらに露天風呂へ。
残念ながら個人的には大好物な露天風呂とは
言い難い作りであった。
湯船が、あまりにもきれいな長方形を成している。
本当に申し訳ないが、個人的な好みとしては
露天風呂はもっと武骨でいいと思っている。

そんな露天風呂へ身体を沈めた瞬間に
「何?」と低く声をこぼしてしまった。
まさかの肌につるりとした感触。
内湯とはあきらかに違う湯質のように感じた。
露天風呂だけかけ流し、とは考えずらいのでは
あるが、もしかして…とワガママな憶測を
膨らませてしまうに十分な肌感なのだ。

うーむ…と唸るオレの目の前に並ぶ
背丈の低い植木の枝に
とんぼが1匹、2匹と羽根を休めていた。
少し飛んではまた枝に止まる。
羽音が聞こえてきそうなほどの静寂の中を
どこからともなくウグイスの声が潜り抜けてきた。
なんという強力な露天という説得力。
通りすがりの命が瞬く間に湯に浸かっている時間を
彩り始めていた。

一言で片付けよう。
「露天風呂、一強!」
この事である。

他にも歩行湯、打たせ湯などがあるが
この露天風呂が全てを成すと言っても過言ではあるまい。

さて、6月に仕事でここへやって来た時に
「いつか湯に浸かりに来よう」と
心に決めていたのではあるが、
それと同時に、すぐ近くのホテルが
「日帰り入浴」のノボリをたてているのを
あざとく見つけていた。

もちろん、ここまで来てそこをスルーする
選択肢はありえない。
               <つづく>



↓ 浴場案内図


↓ 温泉成分表



「かんぽの宿 喜連川」データ: Ph8.1
 <泉質> ナトリウム-塩化物温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
 <源泉> 喜連川温泉3号泉
 <源泉温度> 45.4度

 試料1kg中の各成分(mg)
 ・ナトリウムイオン:1603.0
 ・塩素イオン   :2305.0
 ・硫酸イオン   :0043.7
 ・炭酸水素イオン :0332.0
 ・メタケイ酸   :0132.2



◇「かんぽの宿 喜連川」サイト

◇「かんぽの宿 喜連川」周辺マップ

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