前口上2013
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34 高雄温泉「おおるり山荘」地獄 2013年9月15日
台風18号接近。朝から雨がザブザブと降っていた。
が、しかし、その日のスケジュールを決行することにした。
待ちに待ったひさしぶりの連休なのだ。
台風ごときにひるんでなんかいられない。
午前9時。散髪。その後、3時間ほどビリヤード。
その頃にはなんと!雨が上がっているではありませんか。
「ひさしぶりの温泉に天気も気をきかせてくれたのであろう。よしよし。」という思いは
いささか有頂天になりすぎか。
昼飯にラーメンを食し、
いざ今回の目的地である高雄温泉は「おおるり山荘」へと向かう。
以前に行った「雲海閣」を横目に通りすぎ、「マジで?」と思わず
声に出してしまうほどのラフでタフな上り坂をぶいぶいと登って行く。
やがてどーんと大きな建物が見えてくる。
標高約1050m。天気が良ければ絶景が見えたであろうが、
低い雲が周囲を包んでおり、一面真っ白である。
入口正面にあるフロントに「日帰り入浴、お願いします」と
入浴料500円を支払うとタオル(歯ブラシ付き)を手渡された。
使わずに記念品としてとっておくことにする。
誰もが認める貧乏性がここで炸裂。
風呂は大浴場と露天風呂とがある。
建物の中外と離れている為、まずはどちらから入るかのチョイスが必要だ。
当たり前に考えれば大浴場が普通であろう。
が、どうでしょう。露天風呂へと迷わず歩を進めたのである。
深い理由はない。ただ単に露天風呂が大好物なだけなのである。
ザ・露天風呂だ。脱衣所はあるが、そこの屋根はほとんど無いも同然だ。
すのこが濡れまくっているのでズボンが濡れないように脱ぐのに少々手間がかかる。
美しくやや青緑がかった湯の中へと突入する。
底に沈んでいた温泉成分のかたまったものがふわぁ〜りと舞い上がる。
硫黄臭がいい。が、湯はぬるい。
このぬるさ、今のこの時期がギリかもしれない。冬はちょっと厳しいかも。
ああ、風景。写真をご覧いただければおわかりになると思うが、
真っ白なのである。近くの山までがかすんでる始末だ。
景色が見えれば最高だったろうに。
ぬるめの湯だったので長湯をしてみる。
やがてゆかたを着た宿泊客と思われる人がひとり、またひとりとやって来た。
その中に、タオル一枚を股間にあてただけのじーさんが入ってきた。
おそらく大浴場からやって来たのであろう。
ゆかたを着るのが面倒だったのだなぁ。
てか、破廉恥だなぁ。
その大浴場へ移動する為、一旦服を着る。
結果的には露天風呂から入って正解だったのかもしれない。
身体がほとんど火照ってないので
「まだまだ投げられます、監督」という状態。
さらに仕上げに入る湯がこのぬるさでは、
何だか尻すぼみな感じであっただろう、と思われるからだ。
大浴場、洗い座は10か所ほどあっただろうか。(記憶曖昧)
こちらの湯も同様の湯のようだ。色はほのかに緑がかった乳白色。
しかし清掃は日々しっかりされているようで、湯船の底に凝固した温泉成分が
沈んでいるようなことはない。
加温されているのだろうか、温度は露天風呂よりも高く適温。
さきほどのタオル一枚のじーさんが露天風呂から戻ってきて、
「あー、やっぱりこっちの方があったかいや」などと言っていた。
当然だが、やはり戻って来る時もタオル一枚であったのだろう。
女湯の前を通らねば行き来できないというのに、じーさんやりたい放題だな。
この大浴場にもちいさめの露天風呂がある。
こちらにはドア一枚で行ける。行ってみることにする。
湯は内風呂同様に適温だ。
湯船の底の質感、やや座った時の尻に受けるざらつきが気にはなったが
ここも景色が広がっていたら最高であっただろう。
さすがに適温なだけはあって、少しクールダウンがしたくなる。
風呂の端の方に、新聞紙一枚分、よりももう少し広めの板敷のスペースが
あったのでそこに腰掛けることにする。
空気がほどよく涼しい。
再びざぶりと肩まで湯に浸かる。おかわり上等な湯、だが、しかし、
ああ、つくづく風景。おしいかな、低くたちこめる雲よ。
ただ連休ど真ん中の日。台風が接近中でなければ、
ここへたどり着く道さえもままならぬことになっていたであろうと考えれば
やはりタイミングに恵まれたかとも思える。
一言で片付けよう。
「女性のみなさま、タオルオンリーじーさんには気をつけて!」
この事である。
↓ YouTubeに「おおるり山荘」の露天風呂を撮影した動画がありました。。
おおるり山荘 天空露天風呂
↓ 温泉成分表
「おおるり山荘」データ: Ph6.1
<泉質> 含硫黄-カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉(硫化水素型)
<源泉> 那須高雄温泉
<源泉温度> 40.1度
◇「おおるり山荘」サイト
◇「おおるり山荘」周辺マップ
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