前口上2013
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2019年の「温泉地獄」

参考サイト

MAPPLE観光ガイド
湯まっぷ
那須温泉郷のサイト
塩原温泉郷公式ページ
板室温泉旅館組合
温泉の泉質成分効能

23「はなやホテル・小鹿の湯」地獄 2013年1月13日

新年一発目の温泉は、
「やっぱり硫黄泉で是非!」と、硫黄臭まみれになる気満々で
車を那須湯本へと走らせた。
雪の塊がチラホラと見えるが、積もっているというホドではない。
(余談・翌日14日は全国的に天気が悪化。那須も一日雪になりました。)
目的地である「はなやホテル 小鹿の湯」に到着。が、ホテル前にある
6台分ホドの駐車スペースは埋まっていた。
やむを得ず300メートル程先へと進む。
温泉神社入口付近に40台分の広い駐車場があるので、
そこに車を置き、徒歩で那須街道を下り戻る。

「はなやホテル」入口の右手にのれんがかかっている。
そののれんをくぐり、階段を下ると左手に日帰り入浴用の受付があった。
…誰もいない。「すぐに戻ります」と書かれた紙が置いてある。
入浴料400円を握りしめつつ待っていると、確かにすぐに受付の方が戻ってきた。
脱衣所へと突入する。
建物は総木造りだが、何だか「古きれい」な印象を受けた。
もちろん硫黄臭はもっふもふである。もう一度。もっふもふである。
20個ホドあるかごの半分くらいには、すでに服がインされていて
「お客さん、いるね」という感じが漂っている。
いざ、浴場へ。
ドアを開けると目の前に白濁した湯が満たされた湯船が2つ、並んでいる。
向かって右の湯船が若干小さ目。そして二人のおやっさんが縁に腰掛けていた。
「右の湯船が熱め。左が適温。」直感。よくわからないが直感でそう思った。
洗い座は4つ。石鹸、ボディーソープ、シャンプー無し。
自分で持ってくるスタイルのようだ。持ってきていないオレは素洗いである。

大学生くらいの2人がず〜っと話しながら身体を洗っている。
これがあきれるくらい、ず〜っとしゃべっているのだ。
適温、と思われる左の方の湯船に身体を沈ませる。
おそらく気のせいだと思うが、横綱(鹿の湯)に比べると、
何だかライトな肌ざわりに感じた。が、悪かろうハズがない。
半身浴にしたり、肩まで沈んだりを繰り返す。
大学生らしきあんちゃん達はまだしゃべっている。なぜ湯に入らんのだろう?
ふぅ〜っと見上げてみると、天井が高い。
その高い天井に広い通気口が見える。
そうっすよねぇ、硫黄泉は換気が大事っすよねぇ。
と、横綱(鹿の湯)に行った時にも思ったのを思い出した。
作りがよく似ている。なるほど〜「小鹿の湯」ですねぇ。

ところで、となりの湯船は本当に熱い湯なのだろうか?
ふと思って手だけをを入れてみた。…熱い!やはり!
してやったり感が頭の上から湯気といっしょに立ちのぼっていた事であろう。
よし、そっちの湯船、入らない。
そしてあの大学生らしきあんちゃん達はというと、まだ洗い座でしゃべってる。
もう身体なんか洗ってやしねぇし。シャワーで身体が冷えないように
パシャパシャしながらまだしゃべり続けているのである。
君たちは入ればいいと思う、などと考えていた。

露天風呂、と書かれたドアがある。向かってみる。
ドアを開けた瞬間、「うっ」と軽く硬直してしまった。
こちらも総木造り。それはまだ良いとして。
湯船は四角く2〜3人ホドで満員のリトルサイズ。
せり出している建物の屋根の端から、かろうじて空が見える。
見えるのだが、電線が。
電線が「はい!どうもー、電線でーす!」と言わんばかりに
堂々と空を引き裂いている。
個人的な好みの露天風呂ではなかったのが、少々残念。
が、露天風呂には誰もいなかったのでマイ湯船として十分に浸かる事ができた。
目の前に2本、打たせ湯がある。その湯を手桶が受け止めている音が響いている。
ああ、そういえば「鹿の湯」にも打たせ湯があったなぁ。
「鹿の湯」でもこんな風に床に置いた手桶で受け止めていたっけ。
「鹿の湯」、今日も混んでいるのかなぁ。
一言で片付けよう。
「大人気の横綱に近寄りがたい方には、関脇がお待ちしております」
この事である。

さて、そろそろ上がろうかと内風呂に戻ると、…あのあんちゃん達がいない!
脱衣所の方へ目をやると、いた。ステージを変えてまだしゃべっている。
「…結局彼らは湯船に浸かったのだろうか?
いやいや、まさか浸かってないワケがあるまいよ」そんな事を思いながら
駐車場までの坂を登っていた。

その途中にある「鹿の湯分湯場」




「はなやホテル・小鹿の湯」データ: Ph2.6
 <泉質> 単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)
 <源泉> 鹿の湯 行人の湯 混合泉
 <源泉温度> 57.2度

温泉成分表


◇「はなやホテル・小鹿の湯」参考サイト

◇「はなやホテル・小鹿の湯」周辺マップ