前口上2013
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.......................
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29「ラ・フォンテ」地獄 2013年5月24日
午後5時20分頃。勤務先から出る時間が早かった。
「今日は夕飯を後回しにしよう」と、4号線を白河方面へ走る。
漆塚交差点を左折。
「ここ、夜に来たら真っ暗で、きっと目的地なんか発見できなかった
かもしれんなぁ…」
そんな感じの道を山に向かって緩やかに登っていく。
やがて「ラ・フォンテ」の看板が見え、それらしき建物が見えてきた。
…しかし、駐車場入り口はゲートで封鎖されており、
そのそばにあった看板に書いてあった文字をやや茫然としながら
何度も車の中から読み返していた。
「管・理・物・件・の・為、立・ち・入・り・禁・止…」
うーむ…これはぁー………アレですね。
「那須高原クア・リゾート ラ・フォンテ」閉館しておりました。
今回の寄り道温泉地獄、これにてしゅうーりょー。
いやいやいやいや、ちょっと待ってくれと。
前日から「明日は温泉だぁー」と、高まっていたワクワク感は
どうしたらいいのだと。
「どこへ向かうか?」緊急オレ会議が招集され、車はすでに走り始めていた。
県道68号線を大沢の交差点から那須湯本方面へ向かう。
那須湯本、ここからならやはり那須湯本か。
だが、気がかりな事があった。なんとなくあの界隈の日帰り入浴の時間は
早いうちに終わってしまう、ような印象があるのだ。
行ったはいいが、どこも締め切られていたのではたまらない。
ああ、もっとしっかりと色んなところを予習しておけばよかった。
そして、ガソリン。山登りに向かうにはあまりにも心もとない残量だった。
池田の交差点を通過。やばい。決断の時、迫る。
どうする?一か八か行ってみるか?
もうすぐ広谷地の交差点だ。その交差点を右折すれば那須湯本の温泉街方面。
左折すれば帰宅への下り道だ。どうする?どうするのよ、オレ!!
「あぁ、そうだ」
ハンドルを左にきった。那須街道を下る。
この先に「源泉 那須山」があるのを思い出した。
寄り道温泉第一回目に入ったきりだったので、1年たってみてどう感じるのか、
に興味がふくらみ始めていた。
「源泉 那須山」地獄 その2
大変な遠回りをして「那須山」に到着。空はまだ明るい。
くつ箱は100円返却式だ。
フロントに入浴料650円を払う。(平日の16時以降の料金)
「脱衣所のロッカーも100円返却式ですので、ご用意をお願いします」と
丁寧に説明を受ける。その客あたりの良さは施設内にも表れているかのようで
なんとも清潔感を感じる。
浴場へと向かう。やぁやぁ、1年ぶり。お客さんは6〜7人と少なめ。
洗い座は14か所。全てにしきりがある。
前回来た時と同じ場所に座りガシガシ身体を洗う。
ボディーソープ&シャンプー&コンディショナー、有り。
約15m×7m(目測)の広々とした総木造りの湯船へ。
やっぱり木の湯船はいいっすね〜。触感がなんだか落ち着きます。
ほのかな温泉の香り。そしてこれまたほのかに肌がすべっとくる。
前回は陽が暮れてから来たので内庭の様子がよくわからなかったが
今回はよく見える。
湯船ではお子様がひゃーひゃー言っている。これだけ広い湯船なのだから
思わずテンションが上がりすぎてしまう子供もいるのでしょう、
湯船のそばに掲げられた「プールではないので飛び込まないで」の
注意書きが目につく。
前回は入らなかった露天風呂へ行ってみる。
まぁるい湯船。木造りの屋根がついている。目の前に広がる広い内庭には
芝生がきれいにしきつめられている。
決して好みの露天風呂というわけではないが、入ってみれば「あうあぁー」と
まったりとした時間にどっぷりとはまっていく。
内庭を囲むように木々が並んでいる。その木々がさやさやと風で踊っている。
クールダウンするには丁度いい感じの風だ。
見上げれば薄暮。
露天風呂には自分一人しかいなかったのをいいことに、足をがばーっと広げ、
両腕をばおーんと湯船の縁に広げ、内庭も空も「おれのもの」といわんばかりの
王様状態で流れる時間を無視しつづけた。
風景とか、色彩とか、音とか、匂いとか、全部ひっくるめた
「間」っていうんでしょうか、この「間」を味わう楽しさをあらためて
感じたひとときのありがたさ。
一言で片付けよう。
「代打・那須山 逆転満塁ホームラン!」
この事である。
「源泉 那須山」データ: Ph7.7
<泉質> ナトリウム・塩化物 硫酸塩温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
<源泉> 泉の湯
<源泉温度> 52.2度
◇「源泉 那須山」参考サイト
◇「源泉 那須山」周辺マップ
いつ、「ラ・フォンテ」が閉館となったかは定かではありませんが
サイトの方はまだ残っています。↓
◇「ラ・フォンテ」参考サイト
なお、温泉紹介サイトでは
こちら↓でぐらいにしか、閉館情報を発見できませんでした。
◇ディ温泉ドットコム
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