前口上2013
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36「観音湯」地獄
35「桜の湯」地獄
34「おおるり山荘」地獄
33「早乙女温泉」地獄

32「ベルビューホテル」地獄

31「大出館」地獄
30「中の湯」地獄
29「ラ・フォンテ」地獄
28「ホテルアオキ」地獄
27「一井屋旅館」地獄
26「グリーングリーン」地獄
25「むじなの湯」地獄
24「きみのゆ」地獄
23「小鹿の湯」地獄





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2017年の「温泉地獄」
2018年の「温泉地獄」
2019年の「温泉地獄」

参考サイト

MAPPLE観光ガイド
湯まっぷ
那須温泉郷のサイト
塩原温泉郷公式ページ
板室温泉旅館組合
温泉の泉質成分効能

32「那須野ヶ原ベルビューホテル」地獄 2013年7月5日

みなさんは何だかこう、調子っぱずれまくり、という日がないだろうか?
時々あるのです。おおう、またかまたかとハズれまくる日が。
この日もそうでした。ま、大した事のないレベルなので
「あら、いやん」程度で済む事ばかりなのですけれども。

夕飯は後回しにして、勤務先から現地まで直行。
ホテル内にある温泉。それだけで、なにか少々かしこまった気持ちになる。
ホテル入口から入り、フロントを探す。人影がやけに少ない。
…それらしい場所も人も見当たらない。
何かの集まりがあるようで、そのための受付はあるのであるが、
まさかそこに入浴料を払い進むわけにもいかない。
「うーん…」と、うろうろしている間に、先に浴場の入口前まで来てしまった。
いかんいかん、これではタダで入ってしまうではないか。
戻る。
すると、いわゆるホテルのフロント、とはイメージがかけ離れた場所、
例えるなら観光案内のサービスカウンター、な感じのところに
さっきまでいなかったホテルマンと思われる男性が立っていた。
聞いてみる事にする。
「温泉を利用したいのですが…」
「あ、日帰り入浴ですね。500円になります。温泉の入口は左手の階段を
降りたところになります。」と説明を受ける。
「ええ、今、そちらから来たのです。」とも言えず、「ありがとうございます」と
軽く会釈をして再び温泉入口へと向かう。

脱衣所。清潔感。さすがホテル内の脱衣所だ。
ガラス張りになっている奥まで進む。露天風呂の全貌が見える。
はっ、おっさんが浮いている!
いや、ただ単におっさんがひとり岩に頭をのせて、寝湯のような形をとっていただけ
なのであるが、ぱっと見た目何故か「うわっ、おっさんが浮いている!」という
不穏な感じに見えたので、ちょっとドキッとしてしまったのである。

服をかごに入れ、いざ浴場へ。先客は2名ほど。
正面に湯船が2つある。向かって右手がノーマルタイプ。左手がジャグジーだ。
入口側の壁に洗い座が6つ並んでいる。
洗い座にてまず身体を洗い流そうとシャワーのコックを開ける。
ちょぼちょぼとしか出てこない。
「この水圧、マジ?」とか思っていたら、離れて身体を洗っている人が
ジャワワワワー!と超水圧のシャワーで洗っている。
そろりと洗い座を変える。コックを開ける。ジャワワワワー!
やはりどうも色々と素直にいかない。

身体を洗い終えた後。いきなりジャグジーの湯船へと向かう。
ああ、ジェットさんだねぇ。ジェットさん、こんばんは。
…しかし、この湯、無色透明、無臭、肌触り、もしかしたら沸かし湯では
ないだろうか?
そういえばりんどう湖ロイヤルホテルの内湯も沸かし湯だった。
ま、ジェットさんだからそれはそれでもいいか、とそれはさておき
揉みに揉まれる。

露天風呂へと移動する。
いい感じの雰囲気。こちらの湯は温泉だ。
ただ、湯のインパクトは弱い、と感じた。5分ほど浸かり岩の上に腰掛けて
クールダウン。今度は半身浴。
何かないか、と探っていたのだが、とりたてて無かったので
上がる事にした。
しかし、「あった」のはその後なのだ。
汗が止まらない。扇風機が動いていたのでパンツ一丁姿で思いっきり涼んでみる。
もう〜よかろう、とシャツを着る。…が、汗がじわり。
長い時間、湯に浸かっていたわけでもないのに一体これは何事なのだ?
靴下などとても履く気になれない。
しかし、いつまでも脱衣所の扇風機の前に陣取っているわけにもいかない。
脱衣所の外、目の前に椅子。その脇に灰皿があったので一服することにした。
…ああ、やはり、汗がじわり。
あとで調べてわかった事なのであるが、こちらの湯はナトリウムと塩分が
なかなかに強いらしい。
「ナトリウム-塩化物泉」という湯は保温性が高く、湯ざめしにくい効果が
あるのだそうだ。
「ベルビューホテル」は「那須野ヶ原カントリークラブ」というゴルフ場に
併設されているホテルなのだ。
冬場、コースを回り終えた後、冷えた身体を温めるにはもってこいの
温泉といえるだろう。

フロントらしからぬフロントにいたホテルマンと思われる人に
軽く挨拶をしてから帰ろう、と階段を上がる。
ロビーには誰もいなくなっていた。
ていうか、ホテルマンと思われる人までいないし!
ホントに誰もいない。シーンとしてる。
…あれだ、なんか「サイレントヒル」ってゲームを思い出してしまった。
一言で片付けよう。
「騙されるな!全て諸葛亮の罠だ!」
この事である。


温泉成分表:なんだか思ってた以上にピンボケ。
これも諸葛亮の罠であることはいうまでもない。


「那須野ヶ原ベルビューホテル」データ: Ph8.0
 <泉質> ナトリウム-塩化物泉
 <源泉> 那須野ヶ原源泉1号
 <源泉温度> 57度
              


◇「那須野ヶ原ベルビューホテル」サイト

◇「那須野ヶ原ベルビューホテル」周辺マップ