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09「芦野温泉」地獄2 2012年6月1日
本当は塩原方面へ行くつもりだったのだが、退社時間がやや遅くなって
しまった為、急きょ別方向へ向かう事にした。
「あそこへはもう一度行かねばなるまい」と意味あり気に
なんとなく思いついた「芦野温泉」である。
勤務先の近くのラーメン屋「マルキ屋」で味噌つけ麺を食べた後、出発。
前回は道に迷ってしまって到着まで一時間ほどもかかってしまったのだが
今度は迷う事もなく、予定通り30分で到着。
相変わらず駐車場から施設の入口までの小道は、立ち並ぶノボリと石像で
むーんとした印象だ。が、施設内に突入すると前回来た印象と何かが違う。
浴場に入ると更に「あれ?」という感じが強まった。
明るいのである。「こんなに明るかったっけかなぁ」と。
なにはともあれ、洗い座へと向かう。今回は「馬油」と書かれた
ボディーソープとシャンプー&トリートメントが配置してある場所を選択。
そして前回はタッチアンドゴー程度にしか浸かれなかった
「メラの湯」から入ってみる。
やはり入ってすぐに肌が「すべっ」とくる。「さすがペーハー9.2は伊達じゃない」
などと知ったかぶりを発揮してみる。
前回気付かなかったが、洗い座と反対方向の壁側に行くとライティングが
ぐっと落ち着いているので、やけにリラックスできる。
ミストサウナに入る。やはりほのかにペパーミントな感じ。
空いていたのであぐらをかいて座ってみる。背筋を伸ばしゆ〜っくり息を吸い、
ゆ〜っくり吐くみたいな呼吸法をやってみる。効果のほどは知らない。
するといっしょに入っていたおっさんは逆に早いピッチの呼吸法を試していた。
「何だ、この対決は」と思いつつ、オレも自分のペースを崩さずに続けた。
露天風呂へと移動。今回はゆっくりと思うさま浸かる事ができた。
実に気持ち良い。思わず夜空を見上げてしまう。「たはー」な感じだ。
前回は入る順番を間違えてしまったが為に味わう事ができなかったこの感覚、
という事もあってか満足度がプラスアルファされたのかもしれない。
そしてその原因となった、本丸「薬湯」へと向かう。
「たのもうー」そんな感じでドアを開けると、誰もいない。
そしてやはり浴場内が明るい印象だ。前回感じたあのディープさは何だったのか?
やはり二回目という事で「慣れ」で印象が変わったのかもしれない。
さて、今回は時間がある。やや浸かる時間を短めにして出たり入ったりを
数回繰り返す入浴法をとってみよう、と画策してみる。
まず一回目。前回は冷え症ぎみだった足先にピリピリきたのだが、今回は特に反応なし。
脇の下とか皮膚の薄い部分が軽くピリつく程度だ。
3〜4分経ったところで湯船から出て2分ほど休憩をとる。
「行ける!薬湯、如何ほどのものか!」
第2ラウンド。速攻で男性の急所…いや、男の勲章に激しいピリピリ感。
「ええ!?何で?行けると思ったのに!空気?一旦、空気に触れる事で、
…何だ…その、なにかしらの…ええい、もうどうでもいい!」
誰もいない事をいいことに、よくわからんがやけくそになって
平泳ぎの感じでばしゃ〜っとひと掻きした後、脱出。
やはり「薬湯」は一筋縄ではいかないようだ。
一言で片付けよう。「薬湯の匂いって、初めてドクターペッパーを飲んだ時の
なんとも形容しがたい戸惑いに似てる」このことである。
つきささるようなピリピリ感をぐっと堪えながら、シャワーで薬湯を洗い流し
脱衣所へと向かう。
着替えを終え、表に出れば静寂。その中を「やはり入る順番としては
薬湯がファイナルだな。よし、よし」などと、ひとり納得しながら
駐車場へと歩みを進める。
街灯の下に車を止めていた。その明かりに虫が寄っている。
前回来たのは3月上旬。その時はもっと厚着をしていたのだ。
季節の移り変わりを感じていた。
◇「芦野温泉」サイト
◇「芦野温泉」周辺マップ
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